第187章 有川グループ、佐伯薫とのすべての業務提携を解除

有川紘樹にも、わかっていた。

この騒ぎの発端にあるのは――五年前、自分が勝手に判断してセイヤ先生の誘いを断ったこと。そこから始まった、水野佑奈の報復なのだと。

そして自分は、自分で自分の首を絞めた。

佐伯薫の貪欲さを、ただ甘やかしてきた。欲しいものがあると彼女が自分の前に来るたび、彼はいつだって満足するまで与えてしまった。

いつからだ。

あの大人しく見えた佐伯薫が、こんなふうに「欲しがること」を覚えたのは。

これまでの違和感に気づけなかったのは、自分の目が節穴だったからだ。

彼女は昔と変わらない、守ってやらなければならない小さな女の子――そう思い込んでいた。だが忘れていた。女の...

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